2018春の終わり
長い期間、数多くの異なるストップスノーでのテストを繰り返し、春のストップスノー対策用のジェル状ワックス『SPRING MASTER』を発売
2月末頃からの南岸低気圧に伴う湿度を多く含んだ雪が気温の上昇とともにぐずぐずに変化していく途中で起こるストップスノーから、残雪期の樹液や花粉、PM2.5や黄砂などの影響でのストップスノーまでに幅広く対応させることができました
GWの立山や鳥海山、至仏山などを滑走した人たちから、高評価をいただきました
このSPRING MASTERの使用方法ですが、先シーズンにもあったのが、前日や滑る前に塗ったけど滑らなかったというお話をいくつか伺いました
kossymixのtop coat plusシリーズは、雪の上で滑走中に雪の変化にその場で対応できるように開発しているワックスです
特に、このSPRING MASTERは、ジェル状のワックスが滑走面に潤っていることで、汚れや水分を多く含む雪をこのジェルが一緒に削りながら流してくれるという感じのものです
事前に塗ってしまい、乾燥してしまうと、その効果は、残念ながら無くなってしまいます
逆効果になることも考えられます
ストップスノーが現れた時に、その場で使用してください
春のバックカントリーなどで、数時間かけて登り、いざ滑り降りるという時に、ストップが現れてしまい大変な思いをした方は多いと思います
そのような時、滑走前にひと塗りしてから滑走してください
ワックス滑走性能、速さについては、テスト中にとてもスピードが出て速いワックスもできましたが、速さと引き換えに持続性が300〜400mという短さでした
ピークからボトムまでどうにか滑り切りたいという目標で、そこそこのストレスない速度で3〜4Kmほどの持続性あるところで製品化しました
塗り方は、雪の上で
チューブから数センチ適量を滑走面に出して(気温が低く硬い場合は、少し手で揉み揉みすると緩んで来ます)キッチンペーパーなどペーパーウェスで満遍なく伸ばしてください
できる限り薄く塗るとよく走ります
(伸びが悪い場合は、周りの雪を少し溶かしながらワックスを馴染ませると良いです)
滑走性能が落ちて来た時には、スクレイパー、真鍮ブラシなどで汚れを落として、はじめに塗った時にペーパーウェスで滑走面を拭き上げると、滑走面の汚れが取れながら、ワックスを軽く補充できます
足りない分をまたチューブから絞り出して乗り伸ばしてください
また、RUB ON N.Dなどの生塗りワックスを塗った後の使用は絶対にやらないようにしてください
生塗りが溶けて滑走面が軟らかくなり過ぎてしまい、さらなるストップになることがあります
硬いワックス、硬い滑走面、ドライな滑走面の方が相性が良いです
そこで、今シーズン発売された『HanaGoromo』という春専用ホットワックス
これで大きく問題は解決されました
このワックスだけで、ほとんどの春コンディションでの滑走がストレスなくできるようになります
思いがけず、春の降雪があった時、湿度を帯びている雪でもストレスなく滑りました
このような降雪は、GWくらいでも標高の高い山ではよくあることです
滑走性能が落ちて来たら、スクレイピング、真鍮ブラシでブラッシングで滑走性能はそれなりに復活
持続性もあります
防汚性と撥水性に特化したホットワックスですが、それでも見えないような雪は付着します
汚れば頻繁に取り除くとこをお勧めします
それもというストップスノー時には、SPRING MASTERを使用してください
HanaGoromoとSPRING MASTERの相性は抜群です!
HanaGoromoの塗り方ですが、それまで塗ってあるホットワックスや汚れは、リムーバーを使い拭き落としてください
N.D.FoundationなどのベースワックスやTNGは塗らずに、そのまま単体使用してください
しっかりとベースをもしくは、更なる滑走性能、持続性をという場合は、液体ベースワックスのSERUMとTONERを使用してください
HanaGoromo使用例
A. リムーバー→HanaGoromoホットワクシング
B. リムーバー→コンディショニングペーパーでサンディング→HanaGoromoホットワクシング
C. リムーバー→SERUM→コンディショニングペーパーでサンディング→拭き上げ→TONER→乾燥→HanaGoromoホットワクシング
春を楽しみましょう!
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